着付けの工夫あれこれ

○着付けに必要なもの

もし着付けの教科書があったら、そこには着付けに必要なものはこんなふうに書いてあるのではないかと思います。

  • 長着
  • 長じゅばん
  • 肌じゅばん
  • 裾よけ
  • 足袋
  • 紐3〜5本
  • 伊達締め1〜2本
  • 帯板
  • 帯枕
  • 帯締め
  • 帯揚げ

以下あるとよいもの

  • 補正のタオル(必要に応じて)
  • 着物クリップ

○お値段のヒント

着たときに外から見えるもの、すなわち長着、帯、長じゅばん、帯揚げ、帯締め、足袋は別ですが、中に入ってしまうものは、お店によってお値段に違いはありますが、品質の差はほとんどないものもあります。よほど毎日ハードに着るのではない限り、一度買ったら一生使うので少々お値段がはってもいいような気もしますが、実はお値段は通販で最安のものを取り寄せても、よく吟味して選べば大丈夫じゃないかと。よく吟味、というのは、例えば帯板だったら、長さが十分あるかとか、枕だったら何で引っ張るようになってるかとか(私はガーゼ派)、伊達締めだったら博多か、化繊か、ゴムか(私は博多、化繊も大丈夫だけどゴムは無理)、腰ひもならモスか、化繊か、絹か(私はモス、モスでも安すぎるやつは細かったりくちゃくちゃしたりするので画像と詳細をチェック)、などなどです。(つまり、大きい声じゃ言えないですが、よくショッピングセンターとかに入っているお店で「小物セット」などといって一式1万円以上していたりすることありますが、そういうのはちょっと、どうかなっていう意味ですよ、これは独り言。。。)

○代用できるもののヒント

代用できるものとしては、裾除け+肌じゅばん+長じゅばんのところは、半じゅばん(うそつき)+裾除けやステテコ、寒い時はレギンスなどでもいいでしょう。普通は、裾除けと肌じゅばんは洗濯可、長じゅばんは絹だから半襟のみ取り外して洗濯可。一方、半じゅばんは身頃が綿で、袖だけ長じゅばんみたいなすべりの良い袖を後付けしたり、もともとついてたりして、その袖と同じ生地の裾除けがセットになっている、いわば「なんちゃって長じゅばん」(だから、別名「うそつき」)。

市販のものは、袖と裾除けがポリエステルで、ぜーんぶネットに入れて洗濯機で洗えて重宝です。小梅では、この身頃だけをガーゼで、つけ袖と、裾除け代わりのペチコートを木綿のかわいい生地で作っています。また、それすら面倒という方には、Tシャツ型の半じゅばん、いえ半襟のついたTシャツも作っています(半襟カットソー)。これならスポッとかぶるだけ。つけ袖はつけた方がより着物らしくなりますけどね。さらに私自身は、普段着のときは半じゅばんは上だけで、下はもっぱらステテコ 愛用。足さばきがよく、特に夏場は股の間を伝う汗をぐんぐん吸うので快適です!

長じゅばんはもともと、なかなか洗えない着物に体の汚れをつけないよう、また地面からの埃を着物が吸ってしまわないよう、万一着物がはだけても、いきなりニョッキリ足が見えてしまわないよう、ほとんど着物と同じくらいの長い丈で、着物の中に一枚着るものでした。でも小梅の着物はお洗濯できるんで……。下までなくても、そういう意味では問題ない。でも、いつもはやりたい放題の私も、さすがに晴れ着の時だけは一番上にリストアップした通りの、教科書通りの仕様で着付けをします。きちっと着上がりますしね。

それから、長持ちはしませんが帯板はボール紙(段ボールじゃないですよ、ギフトの箱とかになっている、厚い紙です)、帯枕はタオルを筒状に丸めてストッキングをかけたもの、帯揚げはスカーフとか、帯締めは紐とかリボンとか、一応、似たようなもので代用は可能です。帯板、帯枕は、代用品はまあ本物には敵わないんで、基本的にはそのものを用意された方が結局いいと思いますが、帯締めと帯揚げは、とにかくコーディネート上いろいろあってほしいものですから、代用できるものならどんどん代用しましょう。

私などはつるつるした布状のものを見るとつい帯揚げにならないかと思ってしまいますし、なにか紐やチェーン、凝ったリボンなどを見ると、帯締めにならないかと思ってしまいますよ!ちなみに、帯揚げは30×140センチ、帯締めは150センチ、帯留を使う三分紐なら120センチくらいあるとよいです。
足袋も、足袋の形をしたソックスがたくさんありますね。もっとも、足の形がもろに出るので、見た目はあまり美しくない場合もあるのですが、たくさんの柄があるので、コーディネート上お使いになるのもいいかもしれません。

半襟も、手ぬぐいでも市販の生地でも着物のはぎれでも、なんでも大丈夫なので、どんどん使ってコーディネートの幅をひろげましょう!
バッグは、和装用じゃなくても、手に持つ形のバッグならだいたい着物でも合いますよ。洋服っぽく着るなら、斜め掛けのバッグに、帽子なんていうコーディネートも楽しいですね。こんな時は、足元を編み上げブーツにしたり、パンプスにしている人も見かけますが、素敵だと思います!

着物の上着は、羽織り、道行コート、道中着などありますが、洋服から転用できるものとしてマフラーやショール、マント、ポンチョなど、袖ぐりがないか、大きいものならだいたい大丈夫。逆に、洋服の上に羽織を着るのも実は意外とかっこいいんですよ。中は黒とか地味なタートルがいい感じ。丸衿のブラウスとかでもいいかもね〜。絹はさらさらして気持ちがいいので、気が向いたら試してみてください。

○お手入れのヒント

あと、着るたびに洗った方がいいか、ということをよく聞かれます。
木綿だったら、しわもつくし、ひざが出ることもあるし、着るたび洗ってもいいかもしれません。汚れてなかったら、何度か着てもいいかもしれません。ウールだったら、スーツと同じに考えたらどうでしょう?普段はブラシで埃を払い、汚れたか、シーズンの終わりかにクリーニング。

さて絹だったら……。基本的には、できるだけ絹の部分は洗えない前提で、中に着る肌じゅばんなどと、外せる半襟以外は、汚れないように気をつけますよね。もしも汚れてしまったら、自分で何とかしようとしないで、すぐ悉皆屋さんに相談した方がいいと思います。シミはついてから早い方が落としやすいし、しみ抜きだけで全体を洗わなくていいことがほとんどで、処理も最小限で済むからです。

よーく着た、シミもあるし、全体に薄汚れた、という場合は、生き洗い(仕立てあがったままクリーニング)か、洗い張りに出して仕立て直すと完璧です。昔はシーズンオフに家庭で洗い張りとし立て直しをしていたそうですが、今の時代だったら、洗い張りからやり直すのはよっぽど裾が擦り切れたとか八掛を変えたいとか寸法を直したいとか、汚れというより仕立ての要因があったときに合わせて、という感じかもしれません。

一方、数年に1回しか着ない着物なら10年そのままでいいかというと、そうかどうかはわかりません。そのときは何ともなくてきちんとしまっておいても、時間がたってシミが浮いて来たり、襟元にファンデーションがついていたのが変色したり、久しぶりに出してみたら「わぁ!」(←悪い意味で)ということもよくあるのです。

もちろんクリーニングしておけば安心かというとそうでもなくて、クリーニングの薬品と染が何か反応して、時間がたったら色が変わっていたとか、汚れ以外のトラブルもあるので、クリーニング万能ではありません。どっちにしても、着ない着物も時々は広げて、どれどれとチェックしてみることをお勧めします。



→その8・二部式帯ってどうなってるの?

→その10・着物を着たとき、ちょっと気をつけること
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