着付けの知識がなくても、巻きスカートをはいて、ジャケットを羽織る感覚で、誰でも簡単に、早く、きれいに着ることができるセパレート着物です。
大正時代に新潟県見附市で生産が始まったマンガン絣。絣と言えば、糸を染める前にくくったり締めたりして、染まる部分と染まらない部分を作り、織り上げて柄を出しますが、非常に手間と時間がかかるものです。そこで、糸をくくるのではなく、化学反応を使って絣を表現する方法として開発されたのがこのマンガン絣でした。
マンガンでそめた糸と染めていない糸で布を織り、中和剤(濃い色を抜いて白い柄を出す)か酸化剤(反応して濃い柄が出る)のどちらかで捺染すると、マンガン糸だけが反応して変色して、それが柄になるというもの。
プリントではないし、染料で染めるのでもなく、化学反応で色を出すので、染料が落ちて色褪せることはなく、またマンガン糸だけが反応するので、糸1本単位で色がついたり抜けたりしていて、本来の絣とほとんど見分けがつきません。この技法は全盛期には見附市内だけでなく全国的にも広がりましたが、今では国内でもマンガン絣を作れる工場は見附市内にただ1軒だけとなっています。
この生地は中厚の木綿で、柄の中でも捺染地に裏まで中和剤が届いたところと、届かず柄が出ないところがあって、おかげで表裏の柄が全然違います。この、空に雲がぷかぷか浮かんでいるような柄は実は裏なのですが、のどかで可愛い雰囲気がよくて裏を表に使いました。本来の表は、画像の6枚目、スカートが翻った時にチラ見えします。
木綿の絣なので、とてもカジュアルな普段着です。
フォーマル用途には不向きなので、合わせる帯も織の吉祥柄や金銀の入った帯ではなく、半幅や兵児帯、カジュアルな名古屋帯などがおすすめ。小梅の草木染シリーズなどは風合いがよく合います。
※こちらのページは、着物だけの商品ページです。帯や小物は含まれません
※化学反応によって色を出すため、同じ柄でもロットによって毎回微妙に色が違います。正確な色をご覧になられたい場合は、生地サンプルをご請求ください。
M・裄約67センチ、身長155〜165、お洋服で7〜11号相当、スカート丈100センチ
その他の寸法についても、生地からお誂えできます。お問合せくださいませ。
また表にする柄は、お好みでお選びいただけます。
この商品はご注文後にお仕立ていたしますので、お届けには2〜3週間程度お時間をいただいております。
小さいですが、生地サンプルは無料でお送りしております。色、質感など、実際の生地をご覧になりたい方は、
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